今日は「献血の日」です。皆さんは献血をしたことがありますか?
輸血が必要な患者さんのために報酬を期待せず、本人の意志で血液を提供するのが現在の献血制度。これは、今では当たり前の制度なのですが、昔の日本にはそういった制度がなく、かわりに「売血制度」というものがあったそうです。その名の通り血液がお金で売り買いされていた時代があったのですね。
当時、血液は高い値段で買われていたため、貧しい人々がお金のために何回も売血を繰り返していました。その結果、貧血で健康を損なう人が増え、提供された血液自体も通常の血液より血球が少ないために、輸血しても効果がない場合があったそうです。
また、輸血後に患者が肝炎を起こす例や、売血が暴力団の資金集めの対象となる例が多発し、大きな社会問題となりました。
こういった背景を経て、全ての輸血用血液を献血により確保するように決定したのが、1964年の今日なのでした。
献血という個人の善意によって支えられる輸血のシステム。
ところが近年、献血者が減少傾向にあって、血液不足が続いています。特に夏場は、大型連休で企業献血での提供者が減るそうです。
そして、血液はいわば「なまもの」。保存期限もあるため、日々安定した供給が必要となります。
日本赤十字社の公式ページでは、血液の不足状況が公開されていますので、こういった情報も参考に、ぜひ皆様も献血に足を運ばれてみては。
地域によっては手相占いやネイルアートなどの様々な無料サービスを提供してくれる献血ルームもあるそうですよ。気になった方は一度調べてみてはいかがでしょうか?
ただし、体調が万全でないと献血はできません!
暑さで夏バテ気味だったり、貧血なんてもってのほかです(献血前の検査で、献血を断られちゃいます。)人の役に立つことをするなら、まず自分が元気でいないとだめですね。
下のイラストにあるような肉や魚は、スタミナもつき、血液の原料ともなる大切な栄養源です。
暑い夏には食欲が落ちがちですが、きっちり食べて健康な体を維持しましょう。
◆肉と魚のイラスト◆
【サイズ(ピクセル)】1423 × 842 px
【ファイルサイズ】455 KB
【作者】貴木まいこ